秋の京都のAIあふれる単元デザイン
- Senshu Harvest
- 3 日前
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秋の京都といえば「紅葉」。会場近くにも多くの観光客が訪れる晩秋の日曜日、Harvest第8回京都支部研究会が開かれました。

今回の研究会は、大阪教育大学附属池田中学校の中田未来先生が『生成AIを活用したライティング活動』についてご発表くださいました。生成AIの利点である、一人ひとりにフィードバックが丁寧にできるという部分を生かし、生徒のライティング力を伸ばす実践でした。印象的であったのは、生成AIも教師も答えを言うのではなく「答えに結び付くヒントを少しずつ出す」ということでした。とはいえ、まだまだ生成AIも気まぐれであり、生徒との対話で的外れなことを発信するとのこと。その部分では、やはり教師の方が優位だと感じました。つまり、教師だからこそ言えるコメントがあるということです。一方で、AIを活用した指導は、今後私たち英語教師が身に付けていかなければいけない部分になると学ばせていただきました。

2人目の発表者は我らが京都支部支部長、坂上渉先生の登場。『生徒の学びがつながり、自己表現が楽しくなる単元デザイン』についてご発表いただきました。「いやです、前で発表するの」という生徒の言葉から、授業や単元構成を見直していかれた実践でした。特に、「単元末課題に教科書本文をどう生かすか」といった点で新たな視点をいただきました。言語活動に教科書本文を活用することでスローラーナーも取り組みやすいということが数多くの生徒のライティング作品から示されました。最後は少し涙もあふれるような心揺さぶる発表でした。

その後のグループディスカッションも、熱気のある議論が見られました。まさに京都支部の持ち味である、決してかしこまった場でない、のびのびとご意見を交わされる様子がたくさん見られました。発表者も聴衆者に段差はありません。あるのは「子どもたちの可能性を広げたい」という熱い思いを持った仲間の姿がそこにありました。

最後に、裏事情なのですが、運営側にとっても今回の研究会はハードでした。実は開始直前まで会場の電気が使えないという制限があったのでした。しかしそこはやっぱり狩野先生!実質約10分で全ての機器を設定し、10時ちょうどに開式となりました。ありがとうございました。



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