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スピーカーインタビュー4 奥住桂先生

2024年夏は、Harvest にとって記念すべき年になりました。全国英語教育学会より依頼があり、福岡工業大学でワークショップをさせていただきました。初めて関西以外の土地で行う発表は、とても素晴らしい経験になりました。そして今回の Winter Sessionで、福岡の地でお会いした、2名の先生方をお招きすることができました。まずはサッカーとラーメンをこよなく愛する、奥住先生からご紹介させていただきます。

直山先生と同じく、中学校教諭としてキャリアをスタートされた奥住先生は、立場が変わられても圧倒的に現場に寄り添ってくださります。地域の研究会の運営や様々なメディアでの発信を通して、様々なアイディアを惜しみなく共有してくれます。ぜひこの人を関西にお招きしたい!という気持ちが通じたのか、今回のお話も二つ返事で引き受けて下さりました。関西の地で奥住先生の熱く心地よいリズムを聞かせていただけるのを、本当に楽しみにしております。


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Q1 自己紹介をお願いいたします。またよろしければ、専門や実践などを教えて下さい。

 奥住桂と申します。現在、埼玉大学教育学部で、英語教員養成に携わっています。大学卒業後に埼玉県の公立中学校教員として21年間お仕事をさせていただき、その後私立大学で計5年間働いたあと、今年の4月から現任校でお世話になっています。

 中学校教諭時代のこだわりは、「一斉授業で習熟度別学習」、「コミュニケーションとしてのライティング指導」、「意味順指導」などで、取り組んだ指導実践を地域の教員サークルやウェブサイトで共有していました。「英語教育2.0」というブログをご存じの方がいたら嬉しいです。

 現在の主な研究テーマは「意味順」と「名詞句」です。英語は「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」という箱の中に語句を並べていけばある程度意味が通る文ができますが、この箱の並びが「意味順」で、特に「だれが」と「だれ・なに」の箱の中の語順が「名詞句」になります。初級者にとって2語以上の名詞句を理解・産出するのは結構難しいことなので、その習得の段階を研究しています。

 最近は、いろいろ活字も書かせていただいていて、2023年度から月刊誌『英語教育』(大修館書店)にて連載している「英語教育そもそも談話室」は、おかげさまで多くの方に読んでいただけているようです。



Q2 今回はスピーカーを引き受けて下さりありがとうございます。どのような経緯で、そしてご依頼を受ける決め手となったことはなんでしょうか?

 たぶん、博多でラーメンを食べてしまったからだと思います(笑)。

 2024年の夏に福岡で開催された全国英語教育学会でHarvestのみなさまとご一緒する機会があり、多くの方々とお知り合いになることができました。私のワークショップにも足を運んでくださり、たくさんの前向きなフィードバックをいただきました。熱い情熱と、親しみやすいパーソナリティーを持った方々の多い団体なのだなぁと思っていたところ、「冬に大きなイベントがありますので」とお声かけいただきました。


Q3 今回のテーマは「英語教育のこと、共に考えませんか?」ですが、これについてはどのように思われますか?

 「共に」という言葉がいいですね。一般的にセミナーや研修会では、講師となった人の考えが一方的に伝達されるものが多いように思います。でも、本来はそこの集まった方々一人ひとりがそれぞれの考えを持っていて、お互いの授業を高めていくヒントになる可能性があるはずです。

 今回は「共に」という言葉を大切に、集まった誰もが発信し、受け止め、学び合う会になればいいなと願っています。


Q4 最後に今回のWinter Session への意気込みや、関西(英語科)の方へのメッセージをお願いいたします。

 個人的には、これまで関西の先生方と学ぶ機会があまりなかったので、Winter Sessionでみなさまとお会いできるのが今から楽しみです。ただ、先生方のエネルギーに負けないように頑張らなきゃ、とすでに肩に力が入っているなと感じているので、いつもどおり「適度に不真面目に」できればと思っています。よろしくお願いします。



スピーカープロフィール:

埼玉大学教育学部准教授。千葉県野田市生まれ。埼玉県の公立中学校で英語科教諭として21年間奉職後、帝京大学教育学部、埼玉学園大学人間学部を経て2024年より現職。中学校教員時代から、地域の英語教員サークルの運営やブログ・ポッドキャストなどでの発信を継続。『英語教育』(大修館書店)では昨年度より「英語教育そもそも談話室」を連載中。


ーHarvest Winte Session 2024ー

2024年12月27日(金)

関大梅田キャンパス・ハイフレックス形式

全てのアーカイブ録画は後日共有されます

12時より    オープニングセッション

13時より セッション・セミナー・LS開始

17時より    クロージングセッション



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