スピーカーインタビュー３　胡子美由紀先生

Senshu Harvest
2024年11月10日
読了時間: 4分

Harvest の顧問として、お力をお借りしている胡子美由紀先生を、ついに関西にお招きすることができました。氏の「脳みそに汗をかかせる」フルアクティブな授業は、日本中の中学校英語科教員が目標とする、『自律的学習者が育つ』場面設定の素晴らしいモデルだと思います。ここで紹介するまでもありませんが、たくさんの著書や授業実践を、自分の授業に取り入れた先生方もとても多いと思います。

研修やセミナーでは、大学の先生などの研究者からご意見を求めるケースが多いと思いますが、胡子先生の「現場での実践」は、まさにオーセンティックな素材として、研究者の先生方とはまた違う角度で、我々の心に深く刺さります。今回のWinter Sessionでも、美しくかつ鋭い旋律で、ステキなハーモニーを奏でていただけると思います。昨年度から小学校にも関わりになられ、さらに広がりを見せる先生の活動を、肌で感じていただける機会になれば幸いです。

Q1　自己紹介をお願いいたします。またよろしければ、専門や実践などを教えて下さい。

　胡子美由紀です。福岡県北九州市の出身です。広島市立の学校で採用され、広島大学附属東雲中学校の勤務を経て、現在は、広島市立美鈴が丘中学校に勤務しています。研究主任をしております。昨年度異動し、2年目になります。広島市小中連携校に指定されており、6年生の専科として小学校の授業も受け持っています。

　本校に異動し、小中の行き来があることと研究主任ということで担任できないポジションになりましたが、これまでは担任を外れたことはなく、学級経営と英語授業を通して集団づくりをすることが私の活力です。今は、立場上、学年集団と職員室の先生方がOne Teamになる試みを実践中です（笑）

　「自律的学習者の育成」「内発的動機づけを高める授業づくり」を主な研究テーマとして日々取り組んでいます。英語教育や集団づくりに関する書籍やDVD、オンデマンド配信などもあります。

生徒の主体性を育む授業づくり（ジャパンライム）

　余談ですが、私の心身のケアで重要なものを２つ（笑）

１　鍼灸　ツボを刺激し経絡の流れを整えてもらうことでスッキリ

２　スタバ　無限のカスタムの魅力とPTRさんのホスピタリティが癒し「No Starbucks, No Life」

Q2　今回はスピーカーを引き受けて下さりありがとうございます。どのような経緯で、そしてご依頼を受ける決め手となったことはなんでしょうか？

　決め手は・・・事務局の狩野先生の言葉に共感したからです。

「共に刺激しながら思考の翼を広げて行ける学び場を目指しております」

この言葉が私のワクワクのツボを刺激しました。

　Harvestは、個性を生かしながら対話（和）を大事にし、綿毛を飛ばし続けてきたチームです。スピーチで言うと決め決めの prepared ではなく、impromptu で自由度の高いアドリブ感を重視しています。どうなるか分からないドキドキ感が味わえることが楽しみです。

インタラクションの条件と進め方（開隆堂出版）

Q3　今回のテーマは「英語教育のこと、共に考えませんか？」ですが、これについてはどのように思われますか？

　ともすると自己完結して終わってしまうことが多い中で、集った仲間と一緒に掘り下げ深めていく機会は本当に貴重です。まさに、私たち自身が教室で生徒たちに求めるコミュニケーションの姿を体現しようという試みです。「英語教育」と括られていますが、迫り方はさまざま！一人ひとりが自己更新を実感できるテーマです。

Q4　最後に今回のWinter Session への意気込みや、関西（英語科）の方へのメッセージをお願いいたします。

　事務局の先生方が企画されているワクワク・ドキドキ感満載のWinter Session。先生方とのコラボでそこを盛り上げるお手伝いができること、2024のイベント納めが大阪の地でできること、そして当日直にお会いし、熱い先生方とつながることができるのを心から楽しみにしています。お気軽にお声掛けください。

スピーカープロフィール：

広島市内の公立中学校、広島大学附属東雲中学校、市立早稲田中学校勤務を経て現任校。平成16年より、広島市中学校教育研究会英語部会の評価・研修委員長、研究委員長、事務局長、部長を務め、全国各地で実践発表を精力的に行い、各種教員研修会での講師を数多く務める。主な著書に『中学英語　生徒が話したくなる！発問の技術』（学陽書房）、『生徒をアクティブ・ラーナーにする！英語で行う英語授業のルール＆活動』（明治図書出版）、『胡子美由紀先生のライブ授業シリーズ（DVD）』（ジャパンライム）等多数。