スピーカーインタビュー2 井上志音先生
- Senshu Harvest
- 2024年11月2日
- 読了時間: 3分
英語授業研究会なのに、なぜか数学や社会科の先生の発表が聞けるのが、Harvest の醍醐味です。発足時より、楽しい先生をつなげていくと、いつの間にか教科に囚われなくなりました。誰に強制されるわけでもなく、自然と「教科横断」という形が取れたのは、私たちには「英語」という、日本語の枠に囚われない思考があったからではないかと、今となっては感じております。
今回はなんと国語科から、国語とIBのスペシャリストをお招きしました。2人目のスピーカーインタビューでご紹介いたしますのは、灘中学校・高等学校の井上志音先生です。NHK高校講座を始め、大学や公立小学校の放課後学習など、とてつもなく広い活動で培われた「ことばの教育」についての考察とは・・・今回の Winter Session でも、素晴らしいビートを刻んでいただければと思います。

Q1 自己紹介をお願いいたします。またよろしければ、専門や実践などを教えて下さい。
教員歴20年の国語科教員です。これまで関西の私学4校を渡り歩いてきました。前任校が国際バカロレア(IB)教育に縁深い学校だったため、そこからIB教育研究を10年ほど続けています。IB教育の背景には学習者中心主義・逆向き設計論・概念型カリキュラム・構成主義的知識観・経験学習など、様々な教育理論や教育手法が背景にあるのですが、こうした理論や方法をいかに非IB校での教科実践に援用できるか。このような問題意識を持ちながら、日々現場に立っています。
Q2 今回はスピーカーを引き受けて下さりありがとうございます。どのような経緯で、そしてご依頼を受ける決め手となったことはなんでしょうか?
コロナ前に一度、ゲストスピーチのご依頼を受けた記憶があります。残念ながらその企画はコロナも相まって、一度流れてしまったのですが、こうして再度登壇の機会を頂けましたことを大変光栄に思っております。運営スタッフの中には旧知の友人もたくさんいらっしゃいますので、安心してお受けしました。
Q3 今回のテーマは「英語教育のこと、共に考えませんか?」ですが、これについてはどのように思われますか?
私の教育実践のフィールドは、小・中・高・大・院と広いのですが、これは異校種間の教育の接続(タテのつながり)や、他教科との連携(ヨコのつながり)に強い興味・関心があるためです。当日、英語科の先生方と本音で語り合えますことを楽しみにしております。
Q4 最後に今回のWinter Session への意気込みや、関西(英語科)の方へのメッセージをお願いいたします。
IB教育が大切にしている考えに「すべての教科は言語の教員」というものがあります。私は国語科教員ですが、国語科/英語科と縦割りで考えず、目指すべき教育の方向性を確認し合い、「ことばの教育とは?」という根源的な問いについて考えましょう。
スピーカープロフィール:
1979年 奈良市生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科 博士後期課程 単位取得退学。文学修士。2013年より現職。大阪大・神戸大・立命館大院の講師を兼任している。専門は国際バカロレア(IB)教育をふまえた教科教育学。高校国語教科書の編集委員に加えて、NHK高校講座「現代の国語」「論理国語」では番組委員も務めている。著書に『親に知ってもらいたい 国語の新常識』(時事通信出版社)、『国際バカロレア教育に学ぶ授業改善』(北大路書房)など。
ーHarvest Winte Session 2024ー
2024年12月27日(金)
関大梅田キャンパス・ハイフレックス形式
全てのアーカイブ録画は後日共有されます
12時より オープニングセッション
13時より セッション・セミナー・LS開始
17時より クロージングセッション




コメント