今年の南大阪支部のイベントは、4月に学校を、10月に英語を、そして12月には探究をテーマに学びを深めました。専門性は排他性を高めないように、多様性は軸が失われないように、適度に塩梅を見ながら年間を通したプロジェクトが9日に完了いたしました。
一年ぶりに帰ってきました、河内長野市。南海高野線と近鉄長野線が交差する、高野山への玄関口。玄関とはもともとは「玄妙な道への関門」という仏教用語であり、玄妙とは、道理や技芸のさえが、奥深く(=玄)すぐれている(=妙)ことを意味します。「奥深い仏教の悟りへの入口」のように、今回のイベントが学びへの入口になることができれば幸いです。
今回もお世話になる清教学園、しらかしの径はまさに前述の「玄関」にふさわしい、厳しくも登り甲斐のある道です。便利すぎる移動手段に慣れた現代人にとって、自然の中の急こう配の上り坂を自らの足で進んでいく事が、ただの負荷であるか価値がある事なのか、静かに考えられる機会となります。ですが、到着した後の周辺の景色を見れば、その答えはおのずと出ているかもしれませんね。
図書館司書教諭の山﨑先生と、探究・数学科の赤土先生の素晴らしい発表、そして熱いグループワーク、パネルディスカッションといつもの様に学びが深まっていきます。「英語」に特化して「英語」の中で閉じて、「英語」の視点だけで深めていく事も大切ですが、常に様々な教科を学ぶ側の学習者(生徒側)の視点にも立ち、深さだけはなく広さも学んでいきたいと思います。完成図がすでにある「プラモデル・教科」だけで話をしていくと、製作工程(メソッド)だけでなく、塗装やジオラマ(ゴール)の披露宴になりがちですが、創造性を育む「レゴブロック・探究」との邂逅により、適切な場面設定の範囲がすごく広がります。多様な世界を見ながら、自分たちの学びの軸を育てていければと思います。
これで2023年の支部行事は全て終了しました。次はいよいよ12月23日に行われるWinter Sessionです。南大阪支部の皆さん、今回も素晴らしいイベントをありがとうございました!
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