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LEARNING is a lot like jazz. It's best when WE improvise♪

12月27日、今年も関西大学梅田キャンパスにて、 ”Harvest Winter Session 2024” を開催いたしました。2回目となるLearning FESは、ステキなゲストをお迎えして、昨年よりもさらにパワーアップした、素晴らしいイベントとなりました。



去年と同じく関西大学梅田キャンパス共催、関西大学e-LINCに後援をいただき、素晴らしい施設でイベントを開催することができました。梅田という素晴らしいロケーションのおかげで、会場には150名以上の参加者が、オンラインを合わせると300名以上の方々に関わっていただき、まさに2024年度の集大成となりました。



何度もご紹介させていただきましたが、国語科より井上志音先生、広島より胡子美由紀先生、埼玉より奥住桂先生、愛知より亘理陽一先生と、第一線でご活躍の素晴らしいゲストをお迎えいたしました。関西の地に迎えるにあたり、Harvestの今井・直山先生をはじめ、こちらも素敵な先生方でのおもてなしを企画しました。一流のシェフが用意してきた料理をふるまうのではなく、食材を並べてみんなで一緒に調理していく・・・一部ではなく、全ての講座が「セッション」を取るスタイルは、Harvest にしかできない形ではなかったでしょうか。方向(テーマ)は指し示すが、ゴール(めあて)は設定されていない即興ライブは、全ての人の学びの心に灯を点ける、ユニークな場面設定でした。



8階の大ホールにでは、オープニング・クロージングセッションをはじめ、教員養成、グローバル教育、小中高大連携と、かなり大きめの主語でのセッションとなりました。一学校、一教員、一研究者ではなかなか全景が見えにくい話題ですが、このように枠組みを超えて集まると、視界がどんどん明瞭になってくるのが分かりました。ホールに舞台はありましたが客席は(傍観者はい)なく、舞台で燃え上がった炎が舞台の外に広がっていくのが分かりました。こういった全員参加型のステージが当たり前になりつつあることが、今までの活動の集大成であると強く感じることができました。



また、7階ではもう少し主語を小さくした、学習者理解、カリキュラム、授業プランの検討などでのセッションを行いました。やはり主語が身近になってくると、話し合いにも熱が入ります。満員の会場のあちこちから炎が燃え上がり、濃厚な話し合いとなりました。一コマ50分のセッションでしたが、気がつけばどのセッションもあっという間に終わってしまい、これからの学びにつなげていかないといけないと強く感じました。セミナー中にゴールまで連れていかれてしまうと依存してしまうので、まだゴールについてないやん!という場面設定が大切だと考えました。じゃあ、どうやって自分はどうやって自分のゴールに向かうのか・・・自律的学習者が育つ環境というのは、「分け合う」事だと考えています。



なお、テクノロジーの力を借りて、完全ハイフレックスだけではなく、ロンドン日本人学校から信田清志校長先生がスピーカーの一人として参加してくれました。テクノロジーは現実世界を楽しく拡張してくれるものであり、拡張が目的ではありません。楽しい学びや学校をどうやって作っていくかが我々のミッションであり、目的です。GIGAスクール構想も2期目が目前に迫っている中、コロナ禍も経験して、ようやく基本に立ち返った活用が出来つつあります。



さて、4階では今回新たな試みとして、Learning Studio を開催いたしました。教育実践成果や新たな学びのツールの提案などを参加者と一緒に深めていく・・・・普段の Harvest 活動になじみのある方なら、一番落ち着ける空間だったのではないでしょうか。こちらではもちろん英語教育だけでなく、様々な教科や探究、そして学校教育以外にも幅を広げて、学びを楽しむ食材を提供してくれています。山の登り方は人それぞれ、山の種類も千差万別、そもそも正しい登山って何?そういったことを自分事として考えられるような、ステキな公開レコーディングが続きました。




Learning Studio Program


⓪ 野火的な「フェス型組織」 学び続ける教員集団 Team the Harvest

 Harvest Winter Session PT(南北大阪・神戸・京都・奈良支部)

① 滋賀支部プロジェクトチーム有志の各自の実践と今後の方向性】

 戸田行彦、小野由葵、伴拓也(滋賀支部プロジェクトチーム有志)

② Digital Democracy: What makes it different?

 土岐泉(Japan & Beyond

③ TAGAKI で主体的・対話的で深いoutputを!

④ 被災地に届け!有志生徒による「のとプロ」活動報告

 川邊丈太郎(枚方市立枚方中学校

⑤ ついに実現した全員参加型の教科研修への軌跡

⑥ わたがし 自己理解学習

 追手門学院高等学校 高校生有志

⑦ 小中学生がつながる!「Information Gap」を活かしたオンライン交流

 岩田慶子、秋山容洋、坂本純一(Harvest神戸支部有志)

⑧ 言語化と探究ときどきICT

 熊崎世奈(大商学園高等学校

⑨ 英語の天下一武道会ICEEの魅力がわかるワークショップ

 笠井照彦(ワオ高等学校 / ICEE2024優勝者)

⑩ 中学校へ「つなぐ」小学校外国語教育の実践

 羽渕弘毅(西宮市立甲陽園小学校

⑪ Oral IntroductionやOral Interactionを中心とした4技能統合型授業の実践例

 坂井峻也(神戸市立葺合高等学校

⑫ 子ども・教職員・地域をつなぐ外国語科プロジェクト型学習

⑬ 授業が劇的に変化する!(かもしれない)5つのTips

⑭ Make our future 〜探究革命 常識をぶっ壊し 枠の中も外も包み込もう〜

⑮ Canvaでここまでできる!新機能もご紹介🎵

⑯ 大阪の秘密結社に潜入、現場からのレポートです


現在、参加者が全てのセッションとスタジオ録画が閲覧できるアーカイブサイトを作成中です。会場で熱く燃え上がった学びの炎が、炭になっても力強く燃え続けられるように、仕組みをしなやかに考え続けていきます。以前、参加したセミナーで、セミナリアンやセミナージプシーなる言葉を聞きました。学びの場で素敵な泉質の温泉を楽しみ、帰宅したらすっかり湯冷めしてしまうので、あちこちのセミナーに通ってしまう・・・もちろんそれを否定するわけではないのですが、我々は家でも素敵なお風呂を楽しめる仕掛けを考えました。アーカイブサイト共有まで、もうしばらくお待ちください。



我々が目指しているのは、素晴らしい教育実践の啓蒙や、新たな学びのツールの普及ではありません。もちろんそういったことも大切なのですが、答えはすでにあちこちに転がっていると考えているので、自分に必要な答えを誰とどのように選択していくかの、「場の提供」だと考えています。昨年度も同じ事を書きましたが、我々は<学びの航海>で迷わないように、役割分担をのために枠組みを作り、大きな船を動かしています。ですから、凪や高波の時には我々自身が自律的に考え、行動していなければなりません。上位目標は航海の継続であり、枠組みの保存ではありません。協働できる仲間たちと共に歩める幸せを感じて、これからも歩んで行きたいと思います。



代表の松山、モテナス隊の今井隊長、狩野隊長補佐、スピーカーの直山の4名でのおもてなし、楽しんでいただけましたでしょうか。そもそも学びは「授ける」ものではなく、「分け合う」という軸で集まったメンバーですので、ホストが一番楽しんでしまって、少し後ろめたいのが正直な気持ちです。今回開催にあたり、特にご尽力いただいた関西大学梅田キャンパスの松田さんをはじめ、関わってくださった全ての方々に感謝いたします。いよいよHarvest Projectは2026年3月末で終了・解散いたします。「楽しく学び続ける教員集団」の大団円に向けて、ラストイヤーもアクティブに活動していきたいと思います。今年も本当にありがとうございました。

 
 
 

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